【岡山市北区】これはモニュメント? それとも・・・? 田町の交差点にある『謎の構造物』。何のために作られたのか調べてみました。
↑今回取り上げるのは、写真中央の赤い囲みの中にあるもの。
もう少し拡大してみると…
↑「ドミノ・ピザ岡山田町店」の前の植え込みの中にある細長い物体です。
ここの場所は…
↑柳川筋とあくら通りが交わる田町の交差点。その交差点の北西角に謎の構造物があります。
↑先ほどとは向きを180度変えて、「ドミノ・ピザ岡山田町店」側から見るとこんな感じに。
アルファベットの「T」の文字の上部だけが見えているような形で全面タイル張り。
↑この不思議な構造物がここに出来てからかなりの年月が経っているような風貌。
試しにGoogleのストリートビューを見ても既に2011年にはここに存在していたようです。
いったい何のために「これ」があるのか?
私が気になり始めたのは1年か2年ほど前。
岡山の中心部で交通量の多い幹線道路ということで、何度となくこの辺りは訪ねてきましたが、ひとたび気になると、”わからない” ことへのモヤモヤが増すばかり。
↑「これ」が視界に入るたびに、いろいろと想像を巡らせてきました。
岡山市にゆかりのある有名な作家さんの作品?
車がお店に突っ込んでこないようにする安全施設?
「田町」の頭文字をとって「T」を表現したモニュメント?
そしてモヤモヤもついに限界がきて、実際に調べてみることにしました。
↑まずは地域のことに詳しい岡山市北区役所にやってきました。
岡山市役所分庁舎の3階にある北区役所の「地域整備課」を訪ねてみました。
対応していただいた職員の方からは、例の構造物がある場所は、国道53号線と国道180号線の重複区間であり、道路管理者は国土交通省だと教えていただきました。
↑国土交通省 岡山国道事務所
北区富町にある「国土交通省 岡山国道事務所」に問い合わせたところ、道路の施設などを管理している台帳があるとのことで、調べていただけることに。
その結果、中国電力が所有する施設で「換気塔」ということが判明しました。
国土交通省ではそれ以上の詳細は分からないということで、続いては中国電力に問い合わせてみました。
中国電力の職員の方からは…
田町の交差点にあるタイル張りの構造物は中国電力の施設で間違いありません。
あの構造物がある辺りは電線を地中に埋設していて、維持管理等のために中で作業が行えるような地下空間があります。
作業員が中で作業をするためには換気が必要でそのための施設です。
と教えていただきました。
確かに柳川筋には路面電車の架線以外に電線や電柱は見当たらずとてもすっきりとした景観になっています。
ところで、この施設が換気の役割をしているといわれても全面タイル張りなので、さらに尋ねたところ…
↑赤い矢印のところで換気をしているとのこと。
かがみこんでのぞいてみると…
↑何やら取っ手のようなものが見えてきました。
体ごと入るスペースが無いので、さらに手だけ伸ばして撮影したところ・・・
↑金網が取り付けられたダクトのようになっています。
もう一方の側ものぞき込んでみると…
↑同じような構造に。
「謎の構造物」が換気をするための施設と分かってすっきりしました。
田町の頭文字をとって…などと想像していた自分が恥ずかしくなってきましたが、もうここを通ってもモヤモヤすることはありません。
◎今回は北区田町にある「謎の構造物」について取り上げました。
ご対応いただきました関係先の方々に感謝いたします。ありがとうございました。
北区田町にある「謎の構造物」はこの辺り↓