【岡山市 北区・中区】どうして? 岡山市内に 『けやき通り』 が2つもある不思議。

けやき通り(岡山市北区)の看板

岡山市内に『けやき通り』と呼ばれる通りが2つあることをご存知でしたでしょうか。

「岡山市 けやき通り」で検索すると

「岡山市 けやき通り」でGoogle検索してみると…

検索トップに出てきたのは、「道路愛称について 岡山市

これは岡山市のウェブサイト。公募で愛称がつけられた道路を紹介しており、「けやき通り」に関しては、『島田地下道南詰から幸町図書館まで』と説明されています。

ところが、これ以外の検索結果は中区浜周辺に関するものばかり。

「○○けやき通り店」などと屋号に使用されているケースがほとんど。

◆検索結果を分析

中区の「けやき通り」に関する検索結果は、ざっと見ただけでも十数件ありました。

業種は医療関係、飲食関係、アパート・マンションなど様々。

地区別にしてみたところ、浜(5件)・東川原(4件)・西川原(2件)・竹田(2件)となっていました。

どうして岡山市内に「けやき通り」という通りが2つ存在するのか気になり、少し調べてみました。

北区のけやき通り

岡山市が道路愛称を募集して決定したもので、区間は、島田地下道南詰から幸町図書館までの1km足らずの区間です。

岡山市の担当課で調べていただいたところ、けやき通りの愛称公募は平成7年(1995年)に実施されていたことが分かりました。

街路樹に関しては、高木は「けやき」であることも分かりました。

けやき通り(岡山市北区)

けやき通り(北区東島田町周辺)

↑けやき通りの西端

けやき通り(岡山市北区)の看板

↑通りの名前を示す看板が設置されています。

けやき通り(岡山市北区)

けやき通り(北区幸町周辺)

↑けやき通りの東端

左の建物は西川アイプラザで、岡山市立幸町図書館が入っています。

中区のけやき通り

中区で「けやき通り」と呼ばれている道路は、都市計画道路の「万成国富線」という路線の一部。

岡山市で調べていただいたところ、国富から東川原にかけての一帯は、昭和62年(1987年)春に、またそこから先の西川原周辺は平成12年(2000年)春に供用が開始されていたことが分かりました。

樹種に関しては、高木は「けやき」が植えられていました。

けやき通り(岡山市中区)

けやき通り(中区国富周辺)

↑国道250号線から赤い矢印の方向に分岐している道路の一部が、中区で「けやき通り」と呼ばれているところ。

ただ、この道路は市の公募等で決定された経緯はなく、”けやき通り” と呼ばれる区間の起点・終点も明確ではありません。

通りの名前を表示した看板も見当たりません。

けやき通り(岡山市中区)

けやき通り(中区国富周辺)

↑国富交差点から北に進んでいくと、程なくけやきの並木が見えてきます。

けやき通り(岡山市中区)

けやき通り(中区浜周辺)

けやき通り(岡山市中区)

けやき通り(中区浜周辺)

↑写真中央の建物が岡山市中区役所

北区のけやき通りに比べ、けやきがたくさん植えられている印象を受けます。

けやき通り(岡山市中区)

けやき通り(中区浜周辺)

↑「浜3丁目交差点」を越えて北に進んできました。

屋号などに ”けやき通り” の名称が使われているのは、「浜3丁目交差点」周辺から西川原の辺りにほぼ集中しています。

けやき通り(岡山市中区)

けやき通り(中区東川原周辺)

けやき通り(岡山市中区)

けやき通り(中区西川原周辺)

↑岡北大橋の東側にある「西川原交差点」から中区役所方面を振り返ったところ。

岡北大橋にはけやきの植樹がないので、中区でけやき通りと呼ばれているのはおそらくこの辺りまでだと思われます。

わかったこと

◆北区のけやき通り

北区のけやき通りは、平成7年(1995年)に岡山市の公募によってその名前が決定していたことが分かりました。

通りにはけやきが植えられており、通りの名前を示す看板が設置されていました。

◆中区のけやき通り

中区のけやき通りについては、

〇岡山市による道路愛称の募集等は行われていない

〇中区国富~東川原の辺りは昭和62年(1987年)春に供用開始

〇西川原周辺は平成12年(2000年)春に供用開始

また、街路樹として、けやきが植えられていましたが、通りの名前を示す看板等は確認できませんでした。

けやき

画像はイメージ

街路樹がけやきであることから「けやき通り」という名前になったことは簡単に想像がつきますが、それが自然発生的なものだったのか、地域的な呼びかけ等があったのかも調べてみることに。

岡山市担当課の方に当時の工事関係者をあたっていただきましたが、すでに退職されている方が多くて有力な情報は得られませんでした。

また私は、現地周辺のお店などを回ってみましたが、やはり有力な情報を得ることはできませんでした。

北区のけやき通りは岡山市の公募で愛称が決まったもの。もう一方のけやき通りは少なくとも公募ではありませんでした。

ところが、インターネットで検索をすると、情報量の多さでは中区のけやき通りの方が圧倒的。

この奇妙なアンバランスさにも惹かれて、引き続き、岡山市に2つあるけやき通りを調べてみようと思っています。

◎今回は岡山市内に2つある「けやき通り」についてご紹介しました。

記事の作成にあたり、岡山市担当課の方からお話をお伺いするとともに、各種資料を提供いただきました。ありがとうございました。

2023/01/11 10:47 2023/01/11 15:37
すずめ

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