【岡山市北区】岡山駅前のビルの屋上に養蜂場ができる? 「おかやまミツバチプロジェクト」ってなに?
岡山駅前のビルの屋上でミツバチの養蜂を行うと聞いて、様子をうかがってきました。
養蜂というと、蜜源となる植物が豊富な場所をイメージしますが、ビルの屋上などではちみつを集めることができるのでしょうか?
↑養蜂を行うというのがこちらの第一セントラルビル2号館。
9階建てのビルで、「ドン・キホーテ岡山駅前店」もこちらのビルに入っています。
↑今回の街中での養蜂は「おかやまミツバチプロジェクト 桃太郎ハニーラボ」と呼ばれ、天満屋グループの丸田産業が岡山大学などと連携して立ち上げたプロジェクト。
街中での養蜂は「都市養蜂」と呼ばれ、国内では2006年に東京・銀座のビルで「銀座ミツバチプロジェクト」がスタート。
現在では国内で同様の養蜂を100か所以上で行っているそうですが、岡山県内では初の試み。
「蜂放式」というのは、ミツバチを巣箱から放ち養蜂を開始する式典のこと。
↑蜂放式が執り行われたのは、2022年3月24日。
9階建てのビルの屋上には神事のための祭壇が用意されていました。
祭壇の奥に小さく見えているのがミツバチの巣箱。
↑巣箱は全部で4つ。
↑蜂放式が始まる前、巣箱は閉じられていましたが、金網越しにミツバチが動いているのが見えます。
1つの巣箱にはおよそ2万匹ほどのミツバチがいるのだとか。
式典には関係者の方々が30名ほど集まり、穏やかな天候のもとで神事が執り行われました。
国内の都市養蜂の先駆けともいえる「銀座ミツバチプロジェクト」の関係者の方も式典に参列されていました。
↑神事が執り行われた後、巣箱が開けられようとしています。
↑巣箱が開けられた様子。
木の扉を上にスライドさせると、巣の底部に巣門(ミツバチの出入口)が見えてきました。(赤く囲った部分)
↑巣箱の中から巣枠を取り出している様子↓
ミツバチの行動半径は2~3kmほどあるということで、主な蜜源は西川緑道公園・後楽園・県総合グランド・岡山大学・半田山植物園などが想定されているようです。
ミツバチというと、人を刺すイメージがありますが、スズメバチなどと違い性格はおとなしく、こちらから攻撃を加えない限り刺されることはないということです。
また、都市養蜂でのミツバチは、巣箱から出ると、ビルなどの障害物を避けるためいったん高く飛び立ってから蜜源に一直線に飛行するようで、ビルの屋上に巣箱を設置することで、ミツバチと人との動線が交わりにくくなるようです。
4月下旬には最初の採蜜が予定されているとのことで、ミツバチたちの活躍に期待が高まります。
なお、関係者の方にお聞きしたところ、現在桃太郎ハニーラボの一般開放はしておらず、見学希望の方には状況に応じて個別に対応していくとのことでした。
↑式典翌日の3月25日、岡ビル横の西川緑道公園で咲き始めた桜を眺めていたところ、ミツバチの姿を発見。
もしかすると、おかやまミツバチプロジェクトのメンバーさんなのかも?
◎今回は、岡山駅前のビル屋上で始まった岡山県内初の都市養蜂「おかやまミツバチプロジェクト 桃太郎ハニーラボ」のご紹介でした。
第一セントラルビル2号館の場所はこちら↓