【岡山市中区】長時間待ってでも手に入れたい超人気の「沢田の柿」。選果場の前は毎回長蛇の列が・・・。
「くだもの王国岡山」の秋の味覚の一つ、「沢田の柿」を求めて沢田選果場に行ってみました。
今年(2021年)は10月下旬から柿(富有柿)の販売を開始したとのこと。
事前の情報では、毎週日曜・水曜・金曜の午後1時半から販売開始ということだったので、11月10日(水)午後2時ごろに訪ねてみました。
↑沢田選果場の場所ですが、百間川に架かる「沢田橋」南詰から東におよそ100mほど進んだ赤矢印のところで右折します。
↑右折した後は、この道路を南に300mほど進むと、右手に沢田選果場があります。
↑選果場の近くまで行くと、駐車場に入りきらない車であふれかえっていました。
↑沢田選果場に到着しましたが、柿を求める人ですでに長蛇の列ができていました。
最後尾は赤い矢印あたりです。
沢田生産組合の方にお聞きしたところ、今年は8月・9月の天候不順で生産量は例年よりも3割以上少ない見込みとのこと。
今から列に並んでも無理のようです。
選果場で柿を販売する日は、早い人だと午前9時過ぎから並んで待っているとのこと。
お昼過ぎになると整理券が配られ、収穫された柿の量と並んで待っているお客さんの人数からお一人当たりの販売量が決まるようです。
午後1時半ごろから、まず『赤袋(あかぶくろ)』と呼ばれる規格外の柿が販売開始となります。
↑上の写真は赤袋が販売されている様子。
↑赤袋の販売が終わると、箱販売(規格品)が始まります。
箱販売も整理券が配布されるので、どちらにしても早めに来て待つほかなさそうです。
↑今年(2021年)の価格表です。
いずれの規格であっても1箱の重さは7.5kg標準となっています。
↑今回は特別に選果作業の様子を見せていただきました。↓
↑柿の大きさを機械が選別しています。
↑選果場にはかごに入った柿が山積みされていました。↓
↑色つやもよく芸術品のようです。さすが「沢田の柿」!
ところが歴史をたどっていくと、最初から順調に柿栽培が行われていたわけではなかったようです。↓
↑沢田地区の操山公園里山センターに建立された「沢田富有柿 百年之碑」。
碑文によると、明治時代に入り岡山県下に果樹栽培の気運が高まり、沢田地区では桃・梨・ぶどうなどの栽培を試みたもののことごとく失敗に終わったようです。
明治40年(1907年)、これで失敗したらもう後がないという状況で岐阜県から導入した富有柿を栽培したところ見事に成功。
戦前には国内はもとより朝鮮半島や旧満州にまで沢田の柿が出荷されていたようです。
更に平成元年から始めた「沢田柿まつり」は地域のイベントとして広く定着し、平成12年には「豊かなむらづくり」部門で農林水産大臣賞を受賞しました。
↑沢田選果場からのお知らせ
今後の販売予定日は
- 11月14日(日)
- 11月17日(水)
- 11月19日(金)
の3回。
それよりも先の日程は現在のところ未定となっています。
また天候の影響で販売予定日が変更になる場合もあるようなのでご注意ください。
そして残念なお知らせですが、毎年11月に百間川河川敷で開催されていた「沢田の柿まつり」は昨年に続き今年も中止となり、さらに今後開催されることもなくなったようです。
↑小学校の給食用に準備された柿の一部。
並ばなくても沢田の柿を食べることができる小学生たちがうらやましい!(笑)
沢田選果場の場所はこちら↓