【岡山市北区】全国1位の利用を誇る「岡山県立図書館」。 図書館を陰から支えるバックヤードを見学してきました。
「岡山県立図書館」にある巨大な書庫など、普段見ることができない図書館の裏側を見学する「バックヤードツアー」は、原則毎月第4土曜日に開催されています。
内容は全く同じですが、夏休みに合わせて、日数を拡大して「夏休みバックヤードツアー」という企画が開催されています。
◎開催期間:2022年8月10日~12日
◎開催時間:13:30~14:20
◎集合場所:1階エントランスホール
◎定員:41名
※定例イベント開催日の8月27日にも開催されます。
今回、開催初日の「夏休みバックヤードツアー」に参加してきましたのでご紹介いたします。
↑今年(2022年)で開館から18周年となる「岡山県立図書館」。
関係者の方にお聞きしたところ、日本図書館協会の発表で、2020年度の岡山県立図書館の入館者数と個人貸出冊数が共に全国の都道府県立図書館の中で1位だったそうです。
(2021年度分についてはまだ結果が発表されていないとのことです)
そんな全国1位の利用を誇る図書館を支えているバックヤードの存在も気になるところです。
ツアーの集合場所
↑ツアーの集合場所となっているのが、1階のエントランスホール。
ツアー開始15分ほど前に到着しました。
開始10分ほど前になると、ツアーガイドを務める図書館職員の方が整理券の配布を始めました。
バックヤードツアーは、予約や事前の申し込みは不要ですが、定員(41名)に達すると受付が終了となりますので、ご注意ください。
今回のツアーの参加者は20名弱。夏休みということで参加者のほとんどは親子連れでした。
↑ツアー参加者には、岡山県立図書館のマスコットキャラクター「ヨムヨム」の缶バッジがプレゼントされます。
デジタル情報シアター
↑ツアーの最初は、「デジタル情報シアター」という部屋で、岡山県立図書館を紹介した17分間ほどのDVDを視聴しました。
メディア工房
↑続いて案内されたのが、デジタルコンテンツの制作や編集を行う「メディア工房」。
撮影室や録音ブースも併設された本格的な設備です。
このメディア工房は予約制・有料の施設で一般の利用も可能ですが、ここから先は普段一般の人が立ち入れない「書庫」という場所。
ガイドさんのお話では、現在岡山県立図書館の蔵書数はおよそ150万冊で、そのうち閲覧室に配架されているのは30万冊程度。残る本は全て書庫で保管されているのです。
固定書庫
↑最初に案内されたのは3階の「固定書庫」。
25m×56mの広さがあって、本棚→通路→本棚→通路の繰り返し。
固定書庫には50万冊の収蔵能力があるそうです。
貴重書庫
↑固定書庫に隣接している「貴重書庫」。
中に保管されているのは明治以前の絵図・和装本・地図など。
ガイドさんの説明によると、この貴重書庫の中にある最古の資料は1603年に記されたもの。
この書庫への入室は図書館関係者のなかでもごく限られた人にしか許可されておらず、今回のバックヤードツアーでも中を見ることはできません。
書庫内は1年を通して気温24℃・湿度50%に保たれているそうです。
↑固定書庫にある階段を上がって4階に…
集密書庫
↑4階にある書庫は「集密書庫」と呼ばれ、本を取り出すときだけ通路ができる優れもの。
集密書庫の広さは、3階の固定書庫とほぼ同じですが、収蔵能力はおよそ110万冊。
↑本棚にあるスイッチを押すと、本棚が左右にスライドして本が取り出せるという仕組み。
集密書庫の見学が終わると、再び3階に下りて「自動化書庫」の見学です。
自動化書庫
↑こちらが「自動化書庫」
3階と4階が一つになった巨大な空間に、本が入ったコンテナが山積み。
これまで見てきた「固定書庫」「貴重書庫」「集密書庫」はどれも人の手で本を取り出す必要がありましたが、この「自動化書庫」は文字通り自動。
リクエストをすると、その本が入ったコンテナがベルトコンベアに載って自動で送り届けられます。
↑もはや書庫というよりも巨大な倉庫か工場といった感じ。
この自動化書庫ですが、都道府県立図書館で最初に導入されたのが京都府立図書館で、2番目が岡山県立図書館なのだそうです。
↑こんな制御盤があると、ここが図書館であることを忘れてしまいそう。
図書館協力室
↑最後にやって来たのが地下1階の「図書館協力室」
図書館同士で資料を融通しあうために、県内の図書館ごとに棚を決めて資料を送る準備をしています。
◎今回は岡山県立図書館の「バックヤードツアー」のご紹介でした。
普段は立ち入ることができない岡山県立図書館の裏側を見学できる絶好の機会です。ぜひ一度参加してみてください。
岡山県立図書館の場所はこちら↓