【岡山市北区】地名や駅名にもなっている寺院『法界院』のご本尊が昭和63年以来33年ぶりの御開帳。
「岡山市北区法界院」という地名や、JR津山線「法界院駅」という駅名にもなっている名刹『法界院』では、昭和63年以来33年ぶりにご本尊「聖観世音菩薩」像が御開帳となっています。
御開帳の期間は2021年11月18日~11月25日まで。
↑「法界院」は県道386号(津高法界院停車場線)沿いにあり、JR津山線「法界院駅」からおよそ1.5kmのところにあります。
↑法界院の山門
この立派な山門は江戸時代末期の建築物なのだそうです。
↑山門をくぐると階段があり、その両脇の木々は美しく紅葉していました。
↑山門から続く階段を昇りつめ、さらに中門をくぐると正面に法界院の本堂があります。
33年ぶりの御開帳となった秘仏「聖観世音菩薩」像は本堂の右手前にある「観音堂」に納められています。
↑33年ぶりの御開帳となった「聖観世音菩薩」像が収められている観音堂。
観音様のお姿を一目見ようと参拝者が次々に来ていました。
お寺を訪ねた日はお天気が良く、お堂の白い壁に日光が反射して逆光のような状況でした。
参拝者の方から、「両手で双眼鏡のように輪っかを作って覗くと観音様のお顔がよく見えますよ」と教えていただき、実際にそのようにして拝見すると、明らかにお顔立ちもはっきりと見ることができました。
↑聖観世音菩薩像は国の重要文化財に指定されていて、無断での写真撮影やSNS掲載等は禁止されていました。
↑観音堂に設置された解説によると、像の高さは103.7cm、平安時代の作品で檜の一木造りということです。
ご住職にお話を伺ったところ、ご住職自身も昭和63年の御開帳以来33年ぶりに観音様のお姿をご覧になられたとのこと。
本来であれば御開帳は4月に開催するはずでしたが、新型コロナウイルスの感染拡大で延期を繰り返し、一時は御開帳の中止も考えたとおしゃっていました。
↑ご住職からは、少し上まで上ると岡山の市街地が見えますよと教えていただき、本堂の後ろの方までやって来ました。
↑鐘つき堂から大師堂周辺の様子。
↑大師堂から本堂の様子。
岡山市の中心部からほど近い場所にある法界院ですが、自然が豊かで手入れも行き届いており、どこかの観光地にでも来たかのような気分を味わうことができました。
紅葉も見ごろを迎えており、今回を逃すと次は33年後となる観音様のお姿を拝見してみてはいかがでしょうか。
◎今回は33年ぶりに御開帳となった、法界院の「聖観世音菩薩」像のご紹介でした。
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