【岡山市東区】巨大な煙突が印象的! 西大寺のごみ焼却施設「東部クリーンセンター」の施設見学に行ってきました。
↑東区西大寺新地にあるごみ焼却施設の「岡山市東部クリーンセンター」。空に突き出した背の高い煙突と巨大な建物が印象的です。
実はこの巨大な建物(東部クリーンセンター)の背後には、同じ敷地内に、粗大ごみ・不燃ごみ・資源化物などを処理する施設「岡山市東部リサイクルプラザ」もあります。
今回は、これら2つの施設を見学してきましたので、その様子をご紹介します。
施設見学に際しては事前の予約が必要ですが、一般の申し込みも可能で、1名から受け付けてくださいます。
↑東部クリーンセンターの出入口脇には、排出ガスの濃度が表示されていました。
↑それにしても巨大な煙突。これだけの至近距離から眺めるのは今回が初めて。
↑煙突の高さはなんと100m。一般的なマンションで例えると、20数階に相当するそうです。
調べてみると、「クレド岡山」とほぼ同じ高さです。
煙突の最上部から少し下には「展望台」があるのですが、残念ながらコロナ禍以降は見学が出来なくなっています。(2023年5月現在)
↑施設見学は、こちらの管理棟でDVDの視聴から始まります。
↑施設内に掲示してあった資料。岡山市内など周辺の小学4年生が授業の一環で見学に訪れるそうです。
今回の見学では、職員の方から興味深いエピソードを交えながら、ごみ処理の流れに沿って詳しい説明をしていただきました。
◆東部クリーンセンター(焼却棟)
↑「プラットホーム」と呼ばれるスペース。ここまでごみ収集車が入ってきます。所定のゲートから、「ごみピット」に収集したごみを投下します。ここにやって来るのは可燃ごみだけ。
↑こちらが「ごみピット」。
↑巨大な爪のついたクレーンでごみを撹拌しています。袋を破り、ごみを均一化して燃えやすくしています。
↑リチウムイオン電池が可燃ごみに混入していると、ピットの中で火災が発生することも。
↑東部クリーンセンターの焼却炉のイメージ。
高温の砂と空気により、水分の多い生ごみなども完全に燃焼されます。
↑焼却炉の監視や操作を行っている中央操作室。
↑焼却炉は3炉あって、常時2炉を稼働させています。焼却炉と言っても巨大すぎて、工場のプラントのようにしか見えません。
↑焼却時に発生した熱を利用して発電も行われています。
↑排ガスを処理するバグフィルタの見本。1炉当たり640本も使われているそうです。
↑焼却後に生じた灰は「灰溶融炉」で高温にさらされて、溶融スラグや溶融メタルという物質になります。溶融スラグは主にアスファルト舗装の材料として再利用されます。
↑溶融炉の模型。
◆東部リサイクルプラザ
「岡山市東部クリーンセンター(焼却棟)」の見学が終わり、次は粗大ごみ・不燃ごみ・資源化物を処理する「岡山市東部リサイクルプラザ」の見学です。
↑粗大ごみ・不燃ごみを細かく砕く破砕機などを監視・操作している中央操作室。
↑破砕機の断面模型。
↑破砕されるとこれほどの大きさになります。鉄とアルミは選別されそれぞれ再生工場に運ばれます。
↑先ほどご紹介した可燃ごみのピットと同様に、こちらの施設でもリチウムイオン電池による火災が発生しています。誤って不燃ごみに入れられたリチウムイオン電池が破砕の過程で発火する事例が後を絶たないとのことです。
↑こちらでは空きびんの選別が人の手によって行われていました。色の違いによってびんを選別して破砕します。破砕されたガラス片は「カレット」と呼ばれ、再生工場に運ばれていきます。
↑施設内に併設された「東部リユースプラザ」では、展示品の販売(入札・抽選)を定期的に開催しており、一部無料のものもありました。
◎今回は、「岡山市東部クリーンセンター」及び、「岡山市東部リサイクルプラザ」の施設見学の様子をご紹介しました。
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