【岡山市北区】来春の完成に向けて県庁通りの1車線化工事が進められています。工事中だから見えた『隠し技』も・・・
岡山市の中心部を東西に貫く県庁通り。
もともと2車線の道路でしたが、市役所筋~柳川筋の区間を1車線に減らし、歩道拡幅・有効活用や自転車レーンの設置に充てる工事をしています。
2021年9月時点では、西工区(市役所筋~西川緑道公園筋)はすでに完成しており、東工区(西川緑道公園筋~柳川筋)も2022年春の完成を目指して工事が進められています。
2014年にイオンモール岡山が開業したことなどにより岡山駅前エリアが賑わいを見せ、その効果を表町商店街などがある旧城下町エリアまで波及させようと、様々な社会実験などを行ったうえでこの事業が始まりました。
工事が完了した区間と工事中の区間を同時に見ることが出来るよい機会なのでご紹介いたします。
↑市役所筋から東向きに見た県庁通り(県庁通りの西端)。こちらでは1車線化工事はすでに終わっています。
↑県庁通りの西端から西を見ると、正面にはイオンモール岡山が…。
自転車レーンが両側に設けられ、歩道や街路樹も整備されています。
↑以前の制限速度は時速40kmでしたが、1車線化に伴い時速30kmに変わりました。
歩道の広い部分にはベンチが設置され、歩道が一部欠けたようになっている場所は、宅配業者など貨物車両の駐車スペースとして整備されました。
↑ちょっと気になったのが、指1本入るかどうかの長細いスキマ。
よく見ていると歩道と自転車レーンの間にも同じようなスキマが…。
実はこれ道路には必要なある設備の一部だったのですが、なんだかお分かりになりますか?
このあと工事中の東工区に行くとこの謎が解けました。
↑歩道部分に敷かれているのは「インターロッキング」というレンガ風のブロック。
よく見ると表面のパターンが違っているのが分かります。
実は写真右側(ブロックが斜めに敷き詰められた部分)は、沿道のお店が商品を陳列したりオープンカフェとして利用可能な範囲だったのです。点字ブロックとの必要な離隔距離も確保してあるとのことです。
↑西側緑道公園筋から西向きに見たところ。
ここまでが1車線化工事が完了した西工区でした。
↑同じく西側緑道公園筋から、今度は東を見ると雰囲気が一変して工事中の東工区。
制限速度の標識は時速40kmとなっていますが、工事が終われば30kmになります。
↑1車線化工事の東端である柳川筋から西向きに見るとこんな感じです。
岡山中央郵便局とNTTクレド岡山ビルの間に架かる歩道橋から撮影したものです。
こうして上から見ると、赤いカラーコーンが工事後の道路の形状を示しているのがよく分かります。
一直線の道路にしなかったのは、車両の速度抑制の目的もあってのことでした。
↑さて、先ほど出てきた謎のスキマですが、正体はこれです。
道路上に雨水が溜まらないようにするための側溝でした。
コンクリート製の側溝に黒い金具を取り付けて、表面にはスキマだけしか見せない見事な隠し技でした。
これだと舗装と側溝の間で段差が生じることもなく、見た目にもすっきりとしていて市街地には最適な方法です。
お店の前の歩道で、開放的な雰囲気のオープンカフェなんていうのもおしゃれでいいですね。来春の完成が楽しみです。
以上、1車線化工事が進められている県庁通りのご紹介でした。
記事の作成に当たっては、岡山市北区役所地域整備課の職員の方に資料提供等のご協力をいただきました。
県庁通り(市役所筋付近)はこの辺り↓
県庁通り(柳川筋付近)はこの辺り↓