【岡山市中区】常住寺の縁日に行ってきました。小さなお寺のなかに遊び心と見どころが満載。
2021年6月の記事で、中区門田文化町の常住寺に「火焔ウォール」という撮影スポットが誕生したことをお知らせいたしました。
常住寺には常駐のご住職がいらっしゃらないので、前回の取材では本堂や三千佛堂の中をご紹介できませんでした。
そこで今回は、常住寺の縁日が毎月6日ということで、7月6日に再びお寺を訪ねました。
↑山門から見た常住寺本堂。
縁日の行事も終わりかけた午後4時ごろの訪問だったので、人影もまばらとなっていましたが、まだ本堂の扉も開いていて中の様子も拝見できそうです。
常住寺の代務者となっている、倉敷の本性院のご住職からお声掛けいただき、お寺を訪れた理由を告げたところ、「常住寺復興プロジェクト」の方が本堂や三千佛堂を案内してくださいました。
↑常住寺本堂の中の様子です。
写真中央の肖像画は、かつて常住寺の住職を務められた、岡山県出身の葉上照澄・延暦寺大阿闍梨。
比叡山宗教サミット「世界宗教者平和の祈りの集い」の開催実現に尽力された方で、東京帝国大学を卒業し、合同新聞(現在の山陽新聞社)の論説委員を務めた経歴も。
そして左右両脇にずらっと並んでいるのは、のみと金づちだけで仕上げる「叩き彫り」という製法で彫られた木の仏像です。
左右の全てを合わせると1000体あるそうです。
これとは別に更に1000体の仏像がこの写真の中に写っているのですが、お分かりいただけますか?
↑こちらの山のような形の彫り物、ギザギザに見える一つ一つが仏様で、この中に1000体彫られていると教えていただきました。
これらの木の仏像は全部、岡山県奈義町の昭雲工房で彫られたものです。
↑本堂の次に案内していただいたのは、三千佛堂。文字通りこちらの建物の中には3000体の仏像が壁に並べられています。
中に入ると、心地よい木の香りが漂っていて、穏やかな気持ちにさせてくれます。
3面の壁に、それぞれ1000体ずつ並べられているとのこと。
近づいてみると、目を閉じて両手を胸の前で合わせた祈りの姿をしていることが分かります。
お顔の表情や体型までもそれぞれが個性豊かで、心を和ませてくれます。
↑こちらは護摩堂の中です。この鬼の絵は本性院のご住職が描かれたそうです。
↑お寺を訪ねた時間が遅かったので、諸行事も終わり、後片付けをしていましたが、縁日には「常住寺マルシェMINI」が開催されるようです。
今回は毎月6日の縁日に合わせて常住寺を訪ねたので、本堂や三千佛堂、護摩堂を見ることが出来ました。
こじんまりとした小さなお寺ですが、随所に遊び心がちりばめられていて、幼いころにお参りしたお寺のイメージがそのまま蘇ってくるような懐かしさを感じました。
見どころ満載の小さなお寺「常住寺」にぜひ一度お立ち寄りください。
常住寺の場所はこちら↓