【岡山市東区】海水浴場が開設されていない「宝伝海水浴場」の様子を見てきました。(2023年7月)
連日の猛暑で、海水浴に出掛けられる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
岡山市内にも、宝伝海水浴場(東区宝伝)と犬島海水浴場(東区犬島)がありますが、残念ながら今季(2023年)は、2か所とも海水浴場が開設されていません。
海水浴場が開設されていない「宝伝海水浴場」がどんな様子なのか気になり、シーズン真っ盛りの7月30日(日曜日)に、現地を訪ねてきました。
↑宝伝海水浴場から2kmほど手前の場所に、”海水浴場開設しません” と書かれた岡山市の看板がありました。
さらに海水浴場に向けて進んでいくと…
↑海水浴場間近の道幅が狭くなるところにも岡山市の看板が設置されていました。↓
↑看板には、「海水浴場は開設しません」・「海岸周辺での事故・けが等について、一切責任を負えません」と書かれていました。
ただ、遊泳禁止というわけではなさそうです。
↑正午少し前に宝伝海水浴場に到着しました。
通常の海水浴シーズンに比べると、人出は明らかに少ないですが、全くの無人というわけではありませんでした。
↑駐車場はこの道の先にありましたが、ほぼ満車の状態。海水浴場が開設されていないので、臨時駐車場がありません。
↑シャワー、更衣室、休憩所などもありませんが、皆さん思い思いに海水浴を楽しんでいらっしゃる様子。
ただ、監視員の方もいらっしゃらないので、水の事故に対しては普段以上に気を付ける必要がありそうです。
◆東区役所でお話を伺ってきました
今回海水浴場が開設されなかった経緯などについて、岡山市東区役所の総務・地域振興課の職員の方からお話を伺ってきました。
<宝伝海水浴場について>
宝伝海水浴場のある海岸の正式名称は「田坪海岸」といい、岡山県が管理しています。
海水浴場の運営に関しては、岡山市が岡山県から海水浴場としての占用許可を取ります。そして、海水浴場の実質的な管理・運営はこれまで「西大寺観光協会」が行ってきました。
<人員不足>
ところが人員不足から同協会で海水浴場を運営することが困難になり、2023年夏以降は運営から撤退することがすでに決まっています。
今後の海水浴場開設については未定となっています。
なお、コロナ禍の影響で、宝伝・犬島ともに海水浴場が開設されたのは、これまでのところ2019年が最後となっています。
<これまでの人出>
海水浴シーズンの人出は、記録が残っている中では2002年が最高で、宝伝海水浴場が21,000人、犬島海水浴場が4,800人。また直近の2019年では、宝伝海水浴場が7,200人、犬島海水浴場が1,700人でした。
◆遊泳は可能
開設されていない海水浴場での遊泳などに関しては、田坪海岸を管理している岡山県の担当職員の方からお話を伺いました。
海岸は公共のスペースなので自由使用が原則。なので、現状の宝伝海水浴場で遊泳を楽しんでも構いません。
ただ、監視員がいないので水難事故に関しては十分に注意する必要があります。
また、常識的なルールとして、「ごみは持ち帰る」・「迷惑行為をしない」・「お互いに譲り合う」などを守って気持ちよく利用できるように心がけてください。
とのことでした。
<開設されていない海水浴場について>
最後に、海上保安庁のウェブサイトに、今回の宝伝海水浴場のようなケースについての注意事項がありましたので、ご参考までにご紹介いたします。
開設されていない海水浴場について(海上保安庁ウェブサイト)
◎今回は海水浴場が開設されていない宝伝海水浴場について取り上げました。
・今季の宝伝海水浴場は、監視員がいないので遊泳に際しては普段以上にご注意ください。
・臨時駐車場もないので駐車台数に限りがあります。譲り合ってご利用ください。
・海岸のゴミ拾いを地元の方が行っているそうです。ゴミやバーベキューで使用した炭などもお持ち帰りください。
宝伝海水浴場の場所はこちら↓