【岡山市北区】リニューアルした岡山城に行ってきました。県名の由来となった ”岡山” の当時の姿も見てきました。
2021年6月に始まった「令和の大改修」も終わり、2022年11月3日にリニューアルオープンした岡山城にやって来ました。
岡山城を訪ねたのは、11月半ばの平日。
↑不明門(あかずのもん)をくぐって本段に入ると、美しい扇のオブジェがずらり。
関係者の方にお聞きしたところ、11月18日から始まる「秋の烏城灯源郷」で、この扇が美しくライトアップされるとのこと。
扇のデザインは池田家に伝わる能衣装の柄なのだそうです。
↑令和の大改修では外壁も塗り替えられたということで、黒色の美しさが際立っていました。
↑岡山城天守閣の入場料
岡山城単独の入場券のほかに、後楽園や夢二郷土美術館などとの共通券もあります。
入口を入ると右手にチケット売り場があります。
おもしろいのは、この入口のあるフロアは「1階」ではなくて「地下1階」だということ。
理由は、天守閣の石垣部分に来場者用の入口を設けているから。
このフロアの一つ上の階が天守閣の1階部分なので、便宜上「地下1階」としているそうです。
◆リニューアルした岡山城
↑地下1階から展示コーナーがあり、年表や…
↑城郭の模型が展示されていました。
↑地下1階にある「金烏城商店」の床には帯状の金属が取り付けられています。
実はこのラインが天守閣と塩蔵の境界線。
塩蔵とは天守閣西側に寄り添うように建てられた付櫓(つけやぐら)のことで、塩や食料の貯蔵庫として使われていたそうです。
(本記事の2枚目の写真で、天守閣の左隣にある建物)
それでは天守閣の最上部(6階)まで上がっていきます。
↑火縄銃の重さが体験できるコーナー
↑刀も実際に手に取ってみましたが、見た目以上にずっしりとした重量感。
↑木製の揚羽蝶の家紋
↑甲冑
↑備中高松城水攻めの資料も展示されていました。
↑館内には岡山城だけでなく郷土の歴史に関する資料がたくさん展示されていて、見ているだけでも地元岡山の歴史を分かりやすく学ぶことができます。
5階、6階まで上ってくると、眺めも良くなってきます。↓
↑北を向くと、旭川の先には後楽園が見えています。
↑南を向くと、眼下には扇のオブジェ。
↑東には、後楽園の借景としても知られている操山がよく見えます。
◆県名の由来となった丘陵地 ”岡山”
さて、ここで岡山城の学芸員の方から興味深いお話を伺ったのでご紹介…
岡山城は、かつて “岡山” と呼ばれた丘陵地の上に建てられたお城。
↑その「岡山」の姿を現在でも見ることができる場所がこちら。
写真左に見えているのが不明門。その下の石垣の赤く囲った部分。
こちらは当時の「岡山」の岩盤がそのまま露出しているとのことです。
教えていただかなければ見過ごしてしまうような場所ですが、県名の由来となった丘陵地「岡山」を直接見ることができる貴重な場所です。
◆夜の岡山城も面白い
岡山城の西側にある石垣下の通路や南側の石垣では、プロジェクションマッピングが行われています。
プロジェクションマッピングが行われるのは11月27日までで、日没後から20:30まで楽しむことができます。
↑通路は美しい蝶の乱舞
↑石垣を利用してのプロジェクションマッピングは大画面で迫力があります。↓
↑本段では岡山城のライトアップだけでなく、11月18日から開催の「秋の烏城灯源郷」でライトアップされる扇が試験点灯ということで美しく輝いていました。
↑旭川に映る岡山城
↑月見橋と岡山城
↑月見橋から石山公園にかけてのライトアップ
◎今回は11月3日にリニューアルオープンした岡山城のご紹介でした。
日中も夜間も楽しめるこの時期にぜひ岡山城を訪ねてみてください。
岡山城の場所はこちら↓