【岡山市中区】水遊びの人気スポット「百間川せせらぎ広場」が大雨の影響で水不足に。どういうこと?
↑こちらは百間川最上流部に位置する「百間川せせらぎ広場」のホタル池。(写真左奥は中消防署)
春は花見、夏は水遊びの人気スポットです。
池の水深はおおむね30~40cm程度に整備されていて安心して遊ぶことが出来ます。
周囲には桜をはじめ樹木がたくさん植えられているので、この季節、木陰として大変重宝します。
水はよどむことなく常に入れ替わっているためきれいで、小魚が泳ぐ姿もよく見えます。
綺麗な水の秘密は…
↑旭川から取水して…
↑流れを遅くして砂を沈下させて…
川の下のトンネルをくぐってホタル池にやって来ます。
↑水位を一定に保つため、入った分だけ下流に流すようにしています。源泉かけ流しといったところでしょうか。
そして、ここからあふれ出た水が百間川の流れとなります。
このようにしてホタル池の水はよどむことなくきれいに保たれているのですが、先日の大雨(2021年8月12日から数日間降り続いた長雨)によって、池は水不足の危機を迎えることになってしまいました。
どういうことかというと…
↑こちらは旭川に築かれた大雨以前の明星堰(みょうじょうぜき)。
↑今回の大雨で旭川が増水し、激しい流れによって赤く囲った部分が損壊しました。
堰(せき)としての機能を失い、堰の上流側の水位が下がってしまいました。
↑明星堰のすぐ上流にある取水口は水位が下がって取水できない状態に…。
以前の写真と比べると、左の階段3段分ほど水位が下がっているのが分かります。
↑取水口の水位が下がったため、ホタル池に水が供給されていません。
写真では分かりにくいのですが、池の底が見えないくらい水は濁っています。
↑本来ならホタル池(写真左)の水がここからあふれ出して百間川へと流れていくはずですが、8月25日の時点では止まったまま。
百間川せせらぎ広場を管理する国土交通省岡山河川事務所の職員の方にお聞きしたところ、「百間川を維持するためにも水を流す必要があり、水位を以前のように上げるために取水口付近に堰を築く計画をしています。作業は1~2日以内には着手する予定です」
と教えていただきました。(2021年8月25日取材)
百間川せせらぎ広場の場所はこちら↓