【岡山市北区】夏休みに間に合いました! 岡山市水道記念館が2年ぶりにリニューアルオープン。
↑北区三野の「岡山市水道局三野浄水場」の敷地内にある「岡山市水道記念館」。
明治時代に建てられた大型の西洋風建築で登録有形文化財にもなっています。
館内には水道の歴史を分かりやすく学べる資料の展示や、子どもたちに人気の各種体験装置もあります。
2020年7月下旬から耐震補強や館内の改修のため休館となっていましたが、2022年7月26日から一般公開を再開しました。
水道記念館の場所
↑県道27号(岡山吉井)線の「三野浄水場前」交差点。
岡山市中心部方面から来る場合「三野浄水場前」交差点を右折します。
↑赤磐市方面からの場合、「三野浄水場前」交差点を左折します。
↑先ほどの交差点から50mほど進むと、正面に「岡山市水道局 三野浄水場」の正門が見えてきます。
正門の守衛さんに水道記念館を訪ねる旨を伝え、場内に入ります。
↑写真右手のレンガ造りの建物が水道記念館です。
来場者用の駐車場は、左の建物(送水ポンプ室)の先にあり、正門から100mほどの場所。
↑水道記念館から来場者用の駐車場を見るとこんな感じ。左の建物が送水ポンプ室。
水道記念館の建物について
現在は水道記念館となっているレンガ造りの建築物は、水道創設時に動力室・送水ポンプ室として明治38年(1905年)に竣工したもの。
↑水道記念館の正面玄関
正面屋上にはブロークンペディメントという装飾が施され、福を呼ぶとされるコウモリの姿がデザインされています。
↑ペディメントの下にある扁額には「坎徳無窮(かんとくむきゅう)」の文字が刻まれていて、「水の徳は永遠に続く」という意味なのだそうです。
↑水道記念館の脇に立っているのは旧動力室の蒸気機関用の煙突。
八角形のレンガ積みで当時高さは30mほどあったそうですが、上部は撤去されて現在の高さは12mほど。
ただ、この煙突は現在でも非常用ディーゼルエンジンの排気塔として使われています。
↑水道記念館の職員の方に見せていただいた古い写真資料。
煙突の高さが現在よりも高いのが分かります。
↑明治38年に水道ができた当時の緩速ろ過池の一部をそのまま移築して展示してありました。
↑水道記念館の建物背後には遠方まで緩速ろ過池が広がっています。
手前にある2つの池は明治時代のもので、いまだに現役で活躍しています。
それでは水道記念館の中に入ってみます…
水道記念館内部の様子
↑館内には子どもたちが楽しめる体験型の装置やデジタルコンテンツ・ゲームなどさまざまなものがありました。
水道記念館を訪ねたのは7月下旬の平日でしたが、夏休みということでお子様連れの方がほとんど。
↑頭上を見上げると、天井の一部が開口となっていて、100年以上前に築かれた屋根裏の様子を見ることができます。
↑「水はどこからきたの」というテーマのデジタルコンテンツのコーナー↓
↑自分で設定したキャラクターとともにクイズなどに答えながら旅を進めていきます。
↑水道の歴史を分かりやすく解説している展示コーナー
↑継ぎ手の構造まで分かる水道管の展示物
↑体験型の装置もあって、こちらのコーナーでは「沈殿」の仕組みを直接目で見て理解することができます。
↑いろいろな仕組みのポンプが勢ぞろい。
手でハンドルを回したり、足でペダルを漕いだりしながら水を汲み上げます。
素早く回すほど水はたくさん汲みあがるので子どもたちは夢中。
↑リニューアル前からあった展示物の「魔法の蛇口」。
宙に浮いている蛇口から出ているのは本物の水。どんな仕掛けか分かりますか?
↑三野浄水場がどうなっているのかも模型でよく分かります。
◎今回は7月26日にリニューアルオープンした「岡山市水道記念館」のご紹介でした。
夏休みのお子様の自由研究などにもヒントを与えてくれそうな体験ができる施設です。是非ともご利用ください。
※今回の記事の作成に当たっては、岡山市水道記念館の職員の方からお話を伺いました。
岡山市水道記念館の場所はこの辺り↓