【岡山市北区】岩と石が織りなす芸術回廊・・・最上稲荷の奥之院まで登ってきました。八畳岩の巨岩も大迫力!
毎年お正月になると大勢の初詣客でにぎわう最上稲荷。
今回は、日ごろの運動不足解消も兼ねて、本殿背後にそびえる龍王山の山頂にある奥之院まで行ってきましたので、その様子をご紹介…
大鳥居から本殿
↑参道口にそびえ立つ高さ27.5mの大鳥居。
昭和47年の建立当時は日本一の高さを誇っていたようです。
↑額束に取り付けられた扁額には「紅柄(ベンガラ)」の文字。
この大鳥居をくぐり抜けて…
参道の入口にやって来ました。
いよいよここからは歩いて奥之院まで登っていきます。
↑お正月には参拝に訪れた人たちで大混雑だった商店街も、今はひっそりとしています。
↑人通りの少ない商店街にはノスタルジックな雰囲気が漂っています。
↑参道の商店街を抜けると目の前には仁王門。
↑仁王門の先にある階段を昇り詰めると最上稲荷の本殿。
本殿から八畳岩
↑本殿の右側を奥に進んでいくとこの看板。
旧本殿・八畳岩方面を目指して進んでいきます。
↑程なくして旧本殿に到着。
↑旧本殿左側にあるこの石段から奥之院を目指して登っていきます。
写真左の建物がトイレです。この先トイレはないのでご注意を。
↑しばらくは石段が続きます。
一歩一歩足を運ぶだけでも大変なのに、これだけの石段を敷き詰めるのに費やされた労力はいかほどのものだったのだろうかと、息を切らしながらふと考えていました。
視線を上げると、頭上には新緑の木々がアーケードのように連なっています。
↑進行方向左手に突如として大きな岩が…。
↑題目岩という大きな岩で…
↑手の届かない高さの岩の表面に「南無妙法蓮華経」の文字が彫られています。
ここは足場が悪く、当時どのようにしてこれを彫り上げたのか想像がつきません。
さらにこの巨岩の隣には、「鬼子母神」のお姿が彫り込まれた岩も立っています。
↑題目岩を過ぎたあたりから視界が開けてきます。
場所によってはこんな眺望も楽しめます。
写真中央には大鳥居の姿がくっきり。
そしてこの辺りで気づいたのですが、なんとすでにセミが鳴いているではありませんか。(2022年5月7日)
後で奥之院祈祷所の職員の方に伺ったところ「ハルゼミ」という種類のセミだということが分かりました。
さらに進んでいくと…
八畳岩と奥之院のルートが分かれます。
まず最初に八畳岩を目指します。
↑この先が八畳岩ですが、その大きさを知るには岩の側面を見た方がよく分かります。
「八畳岩 岩窟」という看板があるのでその通り進むと…
↑平たく横たわっている巨岩が八畳岩。その下の隙間が岩窟。
八畳岩は最上尊降臨の地とされる、まさに聖域。
八畳岩から奥之院
八畳岩を後にして、奥之院を目指して進んでいくと…
↑視線の先には、何やら石積みのような構造物が。
↑近くにあった看板によると、今から90年以上も前に旧本殿付近からここまでケーブルカーが開通したとのこと。
当時中国地方では唯一のケーブルカーだったようですが、残念ながら先の大戦により1944年に廃止となりました。
↑こちらは最上稲荷境内ラジオ塔で、1939年に建てられたそうです。
↑さらに進んでいくと奥之院祈祷所があり、この先にも展望スポットがあります。
↑奥之院本堂にやっと到着しました。
↑本堂横の巨大な石塔が立ち並んだ辺りが龍王山山頂(標高287m)。
参道商店街を出発してから1時間半をかけて奥之院までたどり着きました。
今回は本殿で参拝したり、寄り道をしたので長い時間を要しましたが、純粋に山頂を目指して歩いていた時間は1時間足らずだったと思われます。
初めて奥之院まで登ってきましたが、石段に始まり、巨岩・石塔・ケーブルカー駅跡の石積みなど、岩と石が織りなす芸術回廊を巡ってきたかのようでした。
奥之院まで行かれる場合は飲み物の携行は必須で、しっかりとした靴を履かれることをお勧めいたします。
◎今回は最上稲荷の参道入口(商店街)から奥之院までのルートをご紹介しました。
最上稲荷奥之院の場所はこちら↓