【岡山市北区】岡山理科大学の構内にある『恐竜学博物館』は恐竜展示もすごいけど、ガラス越しに見える研究室もすごい!。
今回は岡山理科大学の構内にある恐竜の博物館をご紹介いたします。
正式な名前は「岡山理科大学 恐竜学博物館」。
大学の構内にありますが、誰でも見学可能で入場も無料となっています。
↑こちらは岡山理科大学の正門前です。
写真中央のA1号館の1階と4階図書館内にも同博物館のサテライト展示があるようですが、まずはメイン展示室のあるC2号館に行ってみました。
行き方は正門横にある総合案内で詳しく教えていただけます。
↑恐竜博物館メイン展示室のあるC2号館。窓には恐竜たちのイラストが…。
↑C2号館の正面入り口を入って左に進むと、恐竜学博物館の入り口。
頭上にはプロトケラトプスの頭骨が…。
↑メイン展示室の様子。
こちらの展示ブースは、モンゴル・ゴビ砂漠から産出する最大の肉食恐竜「タルボサウルス」。
後ろ脚だけで軽く人の背丈を超えます。
↑凛々しいお顔のアップ。
↑タルボサウルス幼体の化石。
頭が腰にくっつくほど反り返った姿勢で化石になっています。水分の多い環境で恐竜が化石化すると、遺骸がこのような姿勢になるのだそうです。
↑同じくゴビ砂漠で発掘された植物食の中型種「プロトケラトプス」。
↑プロトケラトプスの幼体集団化石。
幼体の骨は壊れやすく化石になることはまれですが、この標本は幼体の骨格が全身つながったまま集団で発見された非常に貴重なもの。
↑こちらのパネル展示は、淡路島で発見された「ヤマトサウルス」を解説。
恐竜の命名には岡山理科大学の研究チームも関わったようです。
↑ヤマトサウルスの歯骨。
解説によるとヤマトサウルスの歯は、”デンタルバッテリー” という構造をしていて、常に新しい歯に生えかわるのだそうです。
この機能、人類も獲得すればよかったのに…。
↑オヴィラプトル類の卵の化石。
2つの卵が2本の輸卵管を通って産卵されるため、2つの卵がペアになっているのだそうです。
さて、ここまでは展示物の一部をご紹介をしてきましたが、こちらの博物館のもう一つの見どころは…↓
↑なんと研究室の様子がガラス越しに見えるのです。
いかにも研究室という雰囲気にテンションが上がります。
こちらの研究室では化石のクリーニング(余分な岩石などを除去してきれいに整形すること)や恐竜の骨格レプリカの製作などを行っているとのことで、CTスキャナーもあるのだそうです。
今回は博物館の学芸員の方に研究室の中の化石も見せていただきました。↓
↑化石のクリーニングをしているところ。
↑化石を発掘現場から研究室まで安全に運ぶための「プラスタージャケット」。
石膏をしみこませた麻布で化石を周囲の母岩ごとぐるぐる巻きにして固めて運ぶのだそうです。
↑研究室に持ち帰り、プラスタージャケットを切断したところ。(写真は中身を取り出したあと)
↑トレイ左のプラスタージャケットに入っているのはクリーニングした後の化石で、これから研究に用いられます。
↑鎧竜(よろいりゅう)の骨格レプリカを製作しているところ。
恐竜の化石や骨格標本は博物館で見たことはありましたが、発掘現場から持ち帰った生々しい化石を解説付きで間近で見るのは初めてで感激しました。
今回はC2号館1階の展示物や研究室のご紹介しかできませんでしたが、同じ建物の3階(図書館内)や、A1号館1階ロビーと同4階(図書館内)にもサテライト展示がありますので、すべて見て回るとかなり見ごたえのあるボリュームになります。
なお、自家用車での来館の場合は東門からのアプローチになるなど注意事項もいくつかありますので、「岡山理科大学 恐竜学博物館」のHPを事前にご確認いただいたうえでご来館ください。
岡山理科大学恐竜学博物館はこちら↓